ハヤブサの眼を持つ男
ソメイヨシノが咲き終わり、リラの花がポツポツと開き始めました。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?校正の佐々木です。
漸くの春の訪れとともに毎朝の小鳥達の声も随分と賑やかになってきました。出勤途中、木々の梢から色々な鳥の声が響いてきます。「あぁ、今朝も恐竜達は元気に囀っているなぁ」そんな事を思いながら、駅への道を急ぎます。
北海道のすき焼きは豚肉で作ることが多いと聞きますが、我が家は鶏肉で作る「鶏すき」です。モモ肉のほかにレバーやミンチで作った団子も入れ、締めはもちろん卵でとじて親子丼です。「あぁ、やっぱり恐竜すきって美味しいねぇ」膨れたお腹をさすりながら、満足満足と呟きます。
さて、何やらおかしな言い回しが上記に2箇所あります。お分かりかと思いますが「鳥・鶏」を「恐竜」と書き換えているところです。激しく間違っていると思われるかもしれませんが、事実です。
なぜか?それは、鳥類は小型肉食恐竜が進化したものだからです。つまり私達は日々、恐竜と暮らしているのです。
ところで現在、むかわ町穂別で全長8メートル(大型バスくらい)程度のハドロサウルス科恐竜化石が発掘されているのをご存知でしょうか?ほぼ全身丸ごと一頭分で、ひょっとすると新種の恐竜かもしれないそうです。
先生がおっしゃるには「欧米人より背が低いから、地表に近くて化石を見つけやすいだけ」とのことなのですが。
そんな先生の講演会が3月、宮の沢の「ちえりあ」で行われました。古生物学好きな私としては、とてつもなく尊敬している先生の講演会なんてぇぇっ!と興奮気味に拝聴しに行って参りました。200人入る講堂は満席で、久方ぶりにスライドを見ながらの話しに大学で講義を受けていた頃を思い出し、なんだか懐かしい気持ちになりました。
日本での恐竜化石発掘についての歴史から、現在の穂別発掘の状況、今後この国宝級(小林先生 談)の化石をもとに、どう町を活性化させていくか、そして恐竜絶滅から我々人類が学ぶべき点は何か…。濃密な2時間強の講演会はあっという間に終わってしまいました。
小学生の頃、国立科学博物館で買ってもらった ステゴサウルスのネックレス |
穂別の化石は、2020年までにはクリーニング(岩石の中から化石を綺麗に削り出す)を終わらせたいと先生はおっしゃっていました。そうしたら、穂別博物館や北海道大学総合博物館などでも展示されることでしょう。ワクワクしてきました。
2020年は東京オリンピックもありますが、それよりも、ハドロサウルス!小惑星探査機ハヤブサ2の帰還!そしてラグビーW杯日本大会!と、鬼に大爆笑されそうですが、数年先に楽しみが盛り沢山です。